【 もうカミソリ負けしない!徹底対策 】かゆみ・ニキビ・ブツブツも原因がわかればケアは簡単
ムダ毛処理のためにカミソリを使うと、かゆみや赤み、毛穴が赤くブツブツしてしまうといった症状が出ることがあります。これは「カミソリ負け」と言われるもので、実は自己処理するたびにカミソリ負けに困っているという人も多いのです。
しかし徹底的に対策をすることで、カミソリ負けを防ぐこともできます。そこで、どのようにして防ぐのか、カミソリ負けしてしまった場合のケア方法などを紹介していきたます。
カミソリ負けしやすい人の特徴
刺激に弱い敏感肌
敏感肌の人は化粧品や紫外線など様々な外からの刺激に対して弱く、普通肌の人と同じようなスキンケアをしていてもかぶれやかゆみなどを起こしてしまいます。
カミソリ負けしやすいのは、肌の表面にダメージが与えられることが普通肌の人以上に刺激となり、肌トラブルを招くことが原因です。敏感肌の中でも、衣服の摩擦や髪の毛の刺激など物理的刺激に弱い方は、特に注意が必要です。
毛が濃い剛毛体質
剛毛だとカミソリでムダ毛をキレイに処理しようとした時に、何度も力を入れて剃ったり逆剃りしたりと過度にダメージが加えてしまいがちです。このような処理方法だと、肌が赤みを帯びてヒリヒリするなどの症状が出てしまいます。
カミソリのみの処理だと剃り跡が黒くポツポツするのが気になるかもしれませんが、同じ部位を繰り返し剃るのはやめましょう。
色白な人
色白な人は、少しカミソリ負けしただけでも赤みが目立ちやすいです。カミソリでのムダ毛処理は少なからず肌にダメージを与えてしまうので、そのダメージを最小限に抑えることが重要です。特に皮膚の薄い部位は注意しましょう。
上記に当てはまる人は、基本、カミソリでの自己処理に向いていません。特に気を付けてください。
主なカミソリ負けの症状とケア方法
肌がヒリヒリ痛痒い
カミソリでムダ毛を剃るのと同時に、肌の表面も削れて細かな傷がついてしまいます。これが赤みの原因です。特に顔や手の甲の皮膚は弱いので、カミソリ負けしやすくヒリヒリ痛痒いという症状が出やすくなります。
また、足のスネのようなすぐ骨にあたるような部位も、力が集中してかかりやすく、カミソリ負けしやすいです。痒くて掻いてしまうと、余計に症状が悪化してしまい悪循環となってしまいます。
カミソリ負けのケアは、赤く火照っていたり痒みがひどい場合は、まず症状の出ている部位を冷やすことから始めます。氷や保冷剤で冷やしたタオルを肌にあてれば、症状は幾分か和らぎます。
その後、抗炎症作用のある薬用ローションや、肌の表面を保護してくれるワセリンなどの軟膏を塗ります。ワセリンを使う際は、刺激も少なく純度の高い「白色ワセリン」を選びましょう。
ニキビのような赤いブツブツができる
赤いブツブツは一見ニキビのようにも見えますが、カミソリ負けが原因の場合は毛嚢炎(もうのうえん)と呼ばれるものがほとんどです。毛嚢炎は毛穴の奥がブドウ球菌という雑菌に感染して炎症をおこしているもので、皮脂の詰まりなどが原因のニキビとは全く異なるものです。
このことから、見た目が似ているからとニキビの治療薬を塗ってしまうと、炎症を悪化させることにもなりかねません。毛嚢炎がニキビと違う点は、肌にまばらではなく均一して起こり、ニキビのように隆起しないことが特徴です。間違えないようにしてください。
毛嚢炎になってしまった場合のケア方法は、とにかく肌を清潔に保つことが一番です。併せて保湿ケアもしっかりと行い、しばらく様子を見てみます。その間カミソリの使用は控えます。もし、それを1週間程続けても症状が改善しない場合は、皮膚科にかかりましょう。
カミソリ負けの7つの原因と対策法
カミソリが古い。刃を変えていない
古いカミソリは切れ味が悪くなり、同じ箇所を何度も剃ったり力を強く入れてしまいます。それだけ肌へのダメージも大きくなり肌の赤みを作る原因となってしまいます。
また、古いのはもちろんお風呂場に置きっ放しにしてあるなど、保存状態が悪いとブドウ球菌が繁殖し、肌についた細かい傷からその菌が入り込んで毛嚢炎の原因となります。
そうならないためにも、最低でも月1~2回はカミソリの刃を変えて清潔を保つ必要があります。常に新しいものを用意しておくと安心です。
素肌のまま処理をしている
素肌に直接カミソリをあてると、ムダ毛だけでなく角質層まで削られてしまいます。健康な肌は皮脂膜の下に角質層があり、肌の潤いを保ったり菌の侵入を防いでいます。これらが削りとられてしまうことで肌のバリア機能が低下し、乾燥や肌トラブルを起こしてしまうのです。
肌を保護しながらムダ毛処理をするために、カミソリを使用する時は専用のシェービングクリームやジェルを塗りましょう。
同じ箇所を何度も剃る
一度剃るだけでも肌には大きな負担がかかるので、何度も剃ってしまうと当然カミソリ負けの原因となってしまいます。それだけでなく、長く繰り返せば肌が黒ずんだり鳥肌のようにブツブツしたりといった、カミソリ負け以上の肌トラブルを引き起こします。
ワキやVラインなどは毛も太く何度も剃ってしまいがちですが、肌への負担を考えるとなるべく1度で済ませたほうが良いです。もし毛の断面が黒くポツポツして気になるなら、抑毛剤を使うなど別の手段をとることもおすすめです。
毛の流れに逆らった逆剃りをしている
逆剃りすると根元からキレイに剃れるので、毛が濃くて太い人は特にやってしまいがちですが、何度も逆剃りを繰り返すとかなり肌に負担をかけてしまいます。
切れ味の良いカミソリを使用するなどして、毛の流れに沿って順剃りすることが一番理想的ですが、やはり部位によっては難しい場合もあります。逆剃り自体が完全にNGというわけではありませんが、順剃りした後に逆剃りを部分的にするなど、肌への負担を最低限にした正しい手順を守りましょう。
正しい手順に関しては、この下の【正しいカミソリの使い方】を参照してください。
肌が乾燥していたり、コンディションが悪い
肌が乾燥しているということは、その時点ですでに肌のバリア機能が低下している可能性が高いです。そこにカミソリを使うと角質層を深く削り取ってしまい、刺激が強く肌トラブルの原因になってしまいます。まずはムダ毛処理よりも乾燥肌を緩和させることを優先しなければなりません。
また、風邪気味や体調不良の時には、体全体が弱っているので当然肌も弱ります。生理中はホルモンバランスの影響もあり、肌は刺激に対して敏感になっています。これらの時は体調を悪化させる原因にもなってしまうので、体調が良くなってから、または生理中は避けて処理を行います。
入浴時に間違った方法で剃っている
入浴時にムダ毛処理をするのは、そのまま洗い流せて手軽ではあるのですが、お風呂場はあまりおすすめできる環境ではありません。高温多湿な空間は雑菌が繁殖しやすく、カミソリの刃がさびやすくなります。
雑菌が繁殖し、切れ味の悪くなったカミソリで繰り返し処理を行えば、傷口が化膿してしまう可能性もあります。また、お風呂で体を洗うついでにボディソープを代用する方も多いかと思いますが、洗浄作用で皮脂を取り除いたり界面活性剤が肌をふやかしていまいます。その状態でカミソリを使用すると肌へのダメージが大きくなり、乾燥の原因になってしまいます。
これらのことから、お風呂での処理は極力控えることがおすすめです。ムダ毛処理は入浴後、シェービングフォームやジェルを塗って行いましょう。
カミソリ後のケアをしていない
剃った後の肌は傷がついている状態なので、放置していると肌のバリア機能が低下してカミソリ負けを助長してしまいます。カミソリを使用した部位には必ず保湿クリームや保湿剤を塗ることを徹底し、肌を保護するところまでをムダ毛処理のワンセットとしていきましょう。
正しいカミソリの使い方
処理をする部分を清潔にする
処理する部分が汚れていると、毛穴や傷から汚れが侵入し、肌トラブルになってしまいます。洗顔後やお風呂でしっかり体を洗った後の、肌が清潔な状態でムダ毛処理を行います。
肌とムダ毛を濡らして柔らかくする
肌や毛は温めると柔らかくなり、ムダ毛処理がスムーズになります。まずはお湯に濡らしたタオルなどで処理する部位を温めましょう。
シェービングクリームやジェルを使う
シェービングクリームやジェルは肌の滑りを良くしてくれるだけでなく、肌を保護して潤いを与えてくれる役割もあります。敏感肌の人や、カミソリ負けしやすい人は薬用のシェービング剤を選ぶと肌荒れ防止成分なども入っているのでおすすめです。
毛の流れに沿って剃る
カミソリで毛を剃る時は、毛の流れに沿った順剃りを行うのが基本です。力を入れ過ぎず、滑らせるように使用します。逆剃りが習慣化してしまっている人は、できるところから修正していきましょう。
アフターケアはしっかりと
アフターケアをしっかり行うことは、カミソリ負けしない健康な肌を作る最も大事な要素とも言えます。ボディミルクやクリームなどで保湿ケアを行うことはもちろん、肌を落ち着かせ、毛穴を引き締めるためにタオルなどで冷やせると更によいです。
まとめ
カミソリ負けは、カミソリと肌の状態を適切にすること、正しい使い方をすること、更にアフターケアまで行うことで十分に防げます。カミソリ負けしてしまった時にはそれ以上の悪化を防ぐためにも、収まるまではカミソリの使用を控えましょう。
それでもダメな人は、より肌への負担の少ない電動シェーバーや、思い切ってサロンでの脱毛などへの変更を検討しましょう。